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珍書

  • 執筆者の写真: 加藤
    加藤
  • 2月4日
  • 読了時間: 2分


美術館や博物館の企画展図録をはじめとして刀剣美術などの月刊誌や

専門的な○○大鑑といった大型本、昭和に発行された古書などなど


人それぞれ刀に対する目的というか楽しみ方によって求める本が違います

なので本棚を見るとその人の趣味が如実になるはず


刀剣や刀装具とは別で、刀剣書も買いだすと集めたくなる欲求があり、

春霞刀苑や刀剣趣味など古い刀剣雑誌もそこそこ手に入れました


刀剣美術は取っている方も多く、創刊から揃えるのも可能でしょうが

春霞刀苑などの雑誌は母数も少なくコンプリートは難しそう

その前に本棚も限界を迎えつつある


ヤフオクや日本の古本屋など、思いついた検索ワードで探してみると

思わぬ掘り出し物が出ていることがあり、今回は2つ紹介します


「鑑刀手控」

東京の愛好家である田住實氏による私家版で限定10部

刀剣店や知人友人の刀を見た記録、調書で茎押形がメイン

真偽についての言及や愛好家個人の所感など、どこか手記のようで読み物としても楽しめる


調書がとてもわかりやすく、個人的にExcelで書式を真似て作成、

自分の所蔵品リストとしてファイリングしています




「タイトルなし」

三重県刀工・金工銘鑑の著者、田畑徳鴦氏による講評記録

三重県支部から枝分かれした三重中勢支部や春日井刀剣会、本田技研などで鑑賞会の講師を務めたようで、その際の鑑定刀の講評や本部刀の押形などがファイリングされている


支部鑑賞会に鑑定刀の説明用としてメモなどを持参される講師もいますが、ここまで細かく

記録を残しているのは著者の性格が出ていますね

知識の広さ、深さ、できたばかりの刀剣会で人を育てようという熱意が伝わります




こうした個人作成の資料は先輩愛好家たちの熱が感じられてとても好きです

本来こういった資料などは当人が亡くなったら処分されるのが当たり前


自分の持っている本や調査資料なども資源回収なり古本屋に流れるのが関の山でしょう

それでもこうして後世誰かの手に渡り、引き継がれていくっていうのはいいことですね


人に読ませるために書かれた文章からは得られないものがあります

前の持ち主の小さな書き込みだったり、企画展の半券が挟まっていたり

私家版はその筆頭で、愛好家の内面が出ているのがいい





 
 
 

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